デスクワークと腰痛の深い関係

デスクワークが続くと、なぜ腰がつらくなるのか

朝から夕方までパソコンと向き合い、気づけば同じ姿勢のまま数時間──。そんな日が重なると、「立ち上がる時に腰が伸びない」「夕方になると腰が重くなる」といった声が多く聞かれます。強い負荷をかけた覚えがなくても腰痛が生じやすいのは、デスクワーク特有の体の使い方に理由があると考えられています。

長時間座り姿勢がもたらす筋肉のアンバランス

座っている姿勢は一見ラクなようで、腰まわりの筋肉に常に軽い緊張を与えています。骨盤は少し後ろに傾きやすく、その状態が続くと太ももの裏側やお尻の筋肉が働きにくくなり、背中や腰の筋肉が姿勢を維持するために頑張り続ける形になります。

この“使われる筋肉と休んでしまう筋肉の差”が積み重なると、腰が張りやすくなったり、立ち上がる瞬間に痛みが出たりすることがあります。腰が原因というより、周囲のサポートが弱くなり負担が偏ってしまうイメージです。

呼吸が浅くなり、体幹の働きが弱くなることも影響

デスクワーク中は画面に集中しすぎて呼吸が浅くなる方が多いと言われています。呼吸が浅くなると肋骨や横隔膜まわりが硬くなり、体幹が十分に働きにくい状態になりやすいのが特徴です。

体幹は、腰だけに負荷が集まらないよう全身の動きを支える役割があります。その働きが弱まると腰椎(腰の骨)にかかる負荷が大きくなり、慢性的な腰痛につながることがあると考えられています。

目や脳が疲れると姿勢も崩れやすい

意外に見落とされがちですが、長時間のパソコン作業は目や脳の疲労を招き、それが姿勢に影響することがあります。集中し続けることで首が前に出たり、肩がすぼんだりすると、背骨全体のカーブが乱れ、腰がその崩れを支えようとして緊張し続けることになります。

整体的な視点でも、腰痛が「腰だけの問題」ではなく、目・肩・首といった離れた部位の疲労ともつながりやすいことを考慮して施術を行います。

小さな工夫で、腰への負担は大きく変わる

デスクワークだから腰痛が避けられない、というわけではありません。たとえば椅子に深く座り骨盤を立てる意識を持つだけでも負担は変わります。また、1時間に一度は立ち上がって軽く伸びる、視線の高さを調整して首が前に出にくくする、といった小さな工夫が積み重なるほど腰の軽さを感じやすくなります。

腰に違和感が続くときは、痛みのある部分だけで判断せず、普段の姿勢や作業環境、体の使い方などを一度見直してみることで改善の糸口が見つかることがあります。

監修

・あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師

・趣味  テニス

陸上競技のトレーナーを経験し、ケガや故障に悩むランナーの為に治療院を開業。

膝や股関節、足だけでなく全身を整え腰痛や五十肩、肩こり、頭痛などにも対応。

ふなこし足の治療院 舩越 健

パソコン|モバイル
ページトップに戻る